2019/05/31

2冊目:少年ドールズ

(初出:2015年2月15日)
※文章そのまま移植しています。古い情報になりますことご容赦いただければ。


さあ、マンガ語り第二回です。
(前回:1冊目:ポケットモンスターSPECIAL。
2冊目の今回は、「少年ドールズ」ですー。

*基本データ*
出版:白泉社
レーベル:花とゆめCOMICS
作者:響ワタル
全4巻(完結)
掲載誌:LaLa

――人形師のミッドナイト♡ロマン――
このお話は、人形の声を聞き、人形の魂を救う『人形師』の女子高生・江藤あげはの物語です。
人形師の家系の当主でもあるあげはは、キスにより人間の姿になる人形・レオと雪を従えて、歪んだ人形たちの魂を浄化するのがお仕事。
仕事が体に染みついているあげはは、人間よりも人形に友達が多いようで……。



響ワタル先生の2本目の連載です。
第1話を本誌で読んでからファンになり、今のところ響先生の本は全部買ってるハズ。
響先生のマンガのヒロインたちは、ちょっと人と違うところがあって苦しむんだけど、大切な人と出会って強くなり、壁を乗り越えていく強くて可愛いヒロインたちばかり。
そしてヒーローたちは不器用ばっかりです。そこも可愛い。
線がすっきりしていて書き込み細かく、すっとした印象の画がすごく好きです。(自分が描けないから)

この話の特筆ポイントはなんといっても『レオ』と『雪』のWヒーローでしょう。
主のあげはが大好きな二人ですが、その性格は全くもって逆です。
ツンデレ9:1みたいな俺様・レオ(本名:レオナルド=アンヘル=シルバーアイ)。
品行方正・優しく中性的な雪(本名:雪乃介)。
陰と陽の二体の人形はケンカするほど仲がいいというやつで、口論が絶えません(主にあげはをめぐって)。
ちなみに私はどっちかと言えばレオ派かな。
手のかかる子ほど可愛いってやつに共感を覚えました……。
割と同じくらい雪も好きですけどね。

あげはは人形師として成長しながら、同時に恋心も育てていきます。
しかしその恋心は事件を引き起こします。
事件の鍵を握っているのはレオと雪を作ったあげはの先祖、蝶七郎でした。
3人の関係が大きく崩れる事態となって、雪は、レオは、そしてあげはは、どう立ち向かっていくのか――というのがクライマックスです。
3巻ぐらいからハラハラしていましたが、ハッピーエンドで良かったです。
あれ、でもハッピーエンド……か?
まああげはが幸せならそれでいいです。
お話の中では第3話(骨格標本の恋)・第4話(トリオ遊園地へ行く)・第11話(レオの本心)とかが好きですね。

少年ドールズは作者としてはコメディーにしたかったとおっしゃっていますが、巻を追うごとにシリアス路線まっしぐらです。
というか響先生のかかれるお話はみんな運命が重たいです……。
なんか命懸ける系多いと思います。
あと、アラビアンファンタジーもの多いですよね。
珍しいな、と思ってます。トート君好きです。
響先生の単行本はこの作品のほかに、「花月姫」(全2巻)、「おいらんガール」(全5巻)、「ヒューマンシステム」(全1巻)があります。(全部白泉社花とゆめCOMICS刊)

総評
:一生懸命な主人公と、不器用だけどカッコいいヒーローが頑張る姿にときめきの不思議家業系ファンタジー。今日もお務め頑張って。

ってな感じでしょうか。

総評が総評になってないなどの正論は受け付けません。(オイ
まとめるのが苦手なんですよ。トホホ。
少年ドールズの話だけじゃなくて響先生の話になってる気がしないでもないですね……。
まあいいか。
前回よりは短くなって良かったです。
前回といえば、検索でこのブログに来てくださった方がいるみたいですね。
すいません、多分欲しい情報は何もなかったと思います……。
ただただ脳内垂れ流してますからね……。
うーん、検索避けとかした方が良いのだろうか。
なんかよくないなと判断したら検索避け設定することにします。

では。

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